腰撃ちは何故クロスヘア通りに飛んでいかないのか

リココン難しいんだよこのゲーム!!!

 CS:GO経験のないVALOプレイヤーは誰もがこの壁に一度はぶち当たった事があるでしょう。

 先に言っておきます。別にこの記事を読んでもリココンは出来るようになりません!

腰撃ちは何故クロスヘア通りに飛んでいかないのか

 結論から先に言うと、このゲームが銃の扱いに関してはリアル志向であること、そしてクロスヘアはあくまで『人間』の目線の先を表しているだけで、銃口』の向きを表しているわけでは無いからです。

 まぁこれはあくまで考察に過ぎないのですが、まあ理には適っていると思いますし、そこそこの信ぴょう性はあると思います。

 さて、この男が何を言っているのか、もう少し細かく見ていく事にしましょう。

まずは腰撃ちとADSを比較してみる

 ある程度VALORANTをプレイした方ならお気づきだとは思いますが、このゲームは腰撃ちだとクロスへアよりも上に弾が飛んで行ってしまいますが、ADS(覗き込み)だとクロスヘア通りに弾が飛んでいきます。

 比較用に動画を置いておきます。ADS(右側)はクロスへア通りに弾が飛んでいる事を確認してください。

youtu.be

 これを考えると、単に『ゲームの難易度をあげたいから』という理由で腰撃ち時の弾の飛び方をクロスヘアからずらしているわけでは無さそうですね。

クロスヘアの意味

ZETA DIVISIONメンバーのStage1 Masters 時のクロスヘア設定

 

 一方で腰撃ちの時はクロスヘアよりもさらに上方向に弾道がズレて言ってしまう事から、クロスヘアは銃口の向いている先を表しているわけではないと考えられます。

 そこでクロスヘアのもつ意味を他に考えてみましょう。真っ先に候補に挙がるのは『視点』ですね。キャラクターの目線の先、目の焦点が合ってる部分が常に画面の真ん中である、というふうに考えてみましょう。

 実際、FPSの視点カメラの高さ、第三者目線で見た時にキャラクターの首の向きが固定されている事、これらはクロスヘアが『目線の先』であることに矛盾しません

腰撃ちとADSの現実での挙動

 腰撃ちとADSでクロスヘアに対しての弾の飛び方が違うのであれば、それぞれについてもっと深掘りしてみれば、クロスヘアの意味に近づけるのではないでしょうか。ではさっそく考えていきます。

 腰撃ちする時とADSする時、この2つに関して現実ベース銃の挙動について考えてみます。

映画『プレデター(1987)』より

 所謂腰撃ちは、本来目線と銃口がかなり離れており、さらには反動制御も難しいため精度が悪く、現実ではマシンガンでの威嚇射撃や、制圧射撃など、高精度に狙う必要のない場面で使われる撃ち方のようです。

 こちらの画像は1987年公開、プレデターのワンシーンで、アーノルド・シュワルツェネッガー演じるダッチがジャングルの中で銃を乱射する様子です。

 この撃ち方を見るとわかる通り、銃を撃つと反動で銃口は確かに上に向かうのですが、そのほとんどは腕で吸収できるので、目線は安定している事がわかります(多少は上半身、及び目線も反動で上にブレるはず)

 

下手って言うなよ

 結果、この絵のように、銃を撃っている人間の目線に交差して上に向かって銃弾が発射されるという状況になる事が容易に想像できます。

 一方、銃を撃つ兵士を想像する時は、このように頬を銃につけてしっかり狙っている様子をイメージする方が多いのではないでしょうか。

https://blogmedia.wideners.com/blog/wp-content/uploads/WRS-Aiming-Web.jpg

 このように頬を銃身につけた状態で銃を撃てば、当然銃の反動による銃身の動きに連動して顔も動くでしょう。反動を制御しようとせずに撃ちっぱなせば、首にものすごいダメージが入りそうですね。

 

 結果としてこのように目線と銃口の向きが限りなく近しいものになる事が想像できます。

考察結果を整理する

 さて、クロスヘアが目線の先を表しているという予想と、現実世界における腰撃ち、ADSの挙動を照らし合わせてみます。

 見事に矛盾がないですね、僕のつたない絵を見比べてもらえればわかる通り、現実世界では腰撃ちすれば目線の上に弾が飛んでいき、銃を顔にしっかりつけて覗き込めば目線通りに弾が飛んでいきます。

 つまり、クロスへアは目線を表すと仮定した上でゲームに話を還元すると、腰撃ちすればクロスヘアよりも上に飛んでいき、ADSすればスプレーしたときにクロスヘア通りに弾が飛ぶという事になります。

そしてこの予想は最初に弾道比較の動画に示した通り、実際のゲーム内での挙動と一致している事がわかります。なんだか仮定法の証明をしている気分ですね。

 よっておそらく、仮定した、『クロスヘアは目線を表す』これは正しいと言えるでしょう。

 そして最初の結論に戻ってきます。腰撃ちは何故クロスヘア通りに飛んでいかないのか。

①銃の挙動がリアル→腰撃ちは反動を手で抑えられて、ADSは顔に銃をつけて撃つ。

②そしてクロスヘアは目線を表しているので、腰撃ちすればその上方向に、ADSしたらほぼ目線通りに弾が飛ぶから。

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