VCT 2022 Stage2 各リージョン毎の情報まとめ (6月6日時点)
7月10日から予定されているMasters Copenhagenへの出場権12枠をかけて、各地域での予選が着々と進められている。
現時点での世界各国のChallengersの様子、注目チームについてまとめていく。
JP(1枠)
Week2メインイベントが終了し、Playoff出場8チームが確定。抽選まで終了して、
画像のようなトーナメント表に。
勿論、どこが優勝してMastersへの出場を決めるのかも気になる所だが、LCQへの出場権も今回のPlayoffの結果によって決まるため、注目だ。
残念ながらPlayoffへの出場がかなわなかったチームは、現時点でのサーキットポイントが足りていないため、今年のVCTは終わってしまったということになる。
また、Stage1でPlayoff Japanに出場できていなかった、BB,JDT,SGの3チームは現時点で上位チーム相手に40ポイント以上の差をつけられているため、日本予選を優勝する以外にLCQに残れる可能性はない。
現時点でサーキットポイント上位5チーム(ZETA,CR,FAV,Nth,RC)のうち、1位のチームがChampionsの直通切符を手に入れ、ほぼほぼこの中から3チームがLCQへの出場権を手にすると言っても問題ないだろう(もちろん大番狂わせが起こるのはそれはそれで面白いからよし)。
そして、この5チームのうち、初戦から対決があるのが『CRvsRC』だ。
もちろん、ダブルエリミネーション方式のトーナメントなので、初戦で敗れてもまだ勝ち上がる可能性があるとはいえ、かなり上位に食い込むのが厳しくなるのは事実だ。
特にサーキットポイントが現時点で同率4位ながら、メインイベント時点ではかなりの仕上がりを見せている『REJECT,Northeption』この2チームに注目してみていきたい。
また、世界3位の快挙を成し遂げたZETAに対抗できるチームがどれだけあるのかにも注目が集まる。
NA(2枠)
今大会のNAは今までで最も混戦だ。本日の試合結果によって、SENに加えてC9の敗退が確定し、グループBはPlayoff進出がEG,OPTC,LG,FaZeとなった。まだグループステージではあるが、Masters1の優勝チームのOPTCが既に1試合負けていて、グループBは3チームが3勝1敗で並んでいることからもNAのレベルの高さがうかがえるだろう。
グループAはTSMが敗退。100TがNRG戦に勝利したため、2勝3敗で並ぶ可能性のあるチームがNRG,TGRDに絞られたが、TSMはこのどちらもに直接対決で敗れているため、5位以下が確定した。
上位3チームが確定しているため、Playoff残り1枠をかけて12日にNRGとTGRDが直接対決をすることになる。
Stage1ではダークホース的立ち位置からNA2位まで駆け上がったTGRDは、ジェットナーフ後の新環境への適応に苦しんでいるようだったが、構成を戻して調子を取り戻しつつある。
NRGは補強で獲得したEthan以外、スタッツの安定したプレイヤーがいないように見える。tex,s0mの働き次第ではもちろん勝ち目はあるが、ややTGRDがリードしていると言ってもいいだろう。
EMEA(3枠)
NA同様メインイベントでリーグ制をとっているEMEAだが、こちらはNAと違って各グループの上位3チームずつがPlayoffへの駒を進める事になる。
グループAは現時点で既に3勝している上位3チーム(FNC,FPX,ACE)のPlayoff出場が確定している。よってMasters1で5-6位だったG2が敗退したことになる。Masters1でStand-inしたEnzoに加え、Alfajerを新たに迎えたFNCがかなりの安定感を見せているようだ。
グループBは、M3C(元GAMBIT)に注目だ。最新メタへの適応に苦しんでいるようにも見えるM3Cだが、11日のTL戦に勝利する事が出来ればPlayoff進出が確定する一方で、もし敗北した場合、最大3チームが2勝3敗で並ぶことになる。
VCT EMEA公式ルールによると、同率の場合は
・直接対決の戦績
・直接対決でのマップカウント
・直接対決でのラウンドカウント
・全試合でのマップカウント
・全試合でのラウンドカウント
この順に各チームを比較して順位付けする事になる。直接対決でBIGに敗北しているM3Cは、まだ敗退の可能性が残っている事になる。
KR(1枠)
いつも通りDRXが国内では圧倒的な強さを誇っている。なんとここまでのグループステージでは1マップも落としていない。
Masters1では優勝候補にも名を連ねる中、ZETAに敗北して敗退していったが、今回大会も相変わらずその戦略性の高さに注目だ。
BR(1.5枠)
BRは現在グループステージの真っ最中で、各グループ5チームの中から上位3チームがPlayoffに進出する。Masters1で2位の好成績を収めたLOUDは、今大会も国内では他チームに付け入る隙すら与えていない。
グループステージにおけるK/Dはプレイヤー5人全員が1.4を超えており、サポート陣を含めて一切の穴が無い事がよくわかる。
また、KAST%(ざっくり言うと『どれだけ無駄死にしてないか』という指標)の高さから、このチームがどれだけ連携が上手く、『5対5の爆破ゲーム』が上手いかが分かる。
NIP、mibrなど、十分強いチームもいるリージョンではあるが、やはりLOUD一強の様相はStage2も変わらないだろう。
LATAM(1.5枠)
LATAM-N,Sそれぞれのグループステージが終了し、各地域Playoff→LATAM全体のPlayoffという風にトーナメントが進んでいく。現時点では例のごとくKRUが安定した成績を収めており、国際大会皆勤賞を継続できるかどうかに注目が集まっている。
APAC(2枠)
こちらも各グループでの予選が終了し、APAC地域全体でのChallengersが予定されている。順当に下馬評通りのチームが勝ち上がってきているが、やはり注目はPRXだろう。
MY&SG予選にて、毎試合のように構成を変えつつも敵チームを破壊していた様子は全世界に衝撃を与えたと言っても過言ではない。
MY&SG Playoffが確定したタイミングだったので、構成や作戦を隠すためのピックではあったのだろうが、PRX全員の破壊力の高さを改めて実感する事になった。特に、普段エースプレイヤーとしてデュエリストを使いながらも、様々なロールでキルを量産したf0rsakeNのゲームセンスの高さには脱帽だ。